ちょっと忙しい日

今日は朝からとても忙しい日でした。午前中は事務作業をこなしながら、いろんな人から何度も電話がかかってきたり、ある作業が終わったと思ったらちょっとした別の作業が生まれてしまったり、そんなことをしていたらあっという間にお昼になっていました。

 

私はもともと典型的なAD/HDの症状を持っていますから、普通に大学に通い、普通に卒業する、ということに非常に苦労をしました。だから、この私が今ここで働いていて、組織の一員として存在している、という事実がなんだか信じられないのです。本当に私は働いているんだろうか?実は夢なんじゃないのかしら、と、本気で思うときがよくあります。

 

だから、目の前にある自分がやるべきことをそれなりにこなして、ひとつの「仕事」が達成できたとき、私は生きている喜びのようなものすら感じます。仕事を頼まれることも、普通のことが何もできなかった私からしたら、とても嬉しいことです。幸いにも、最近では今の職場にだいぶ慣れてきて、仕事を頼まれることも多くなってきました。

 

午後からはほっと一息、といきたいところでしたが、この日は預かる子どもの人数が例外的にとても多くて、午前よりもむしろ午後からの方が忙しい時間を過ごすことになりました。子どもたちのエネルギーは、言葉にならないくらい大きくて、いつもちょっと圧倒されます。でも、私には少し忙しいくらいが性に合っているようで、働いている間は、いつも頭の中を堂々巡りしている余計なこと、くだらないことなど一切浮かんできませんでした(だからこそ、仕事が終わると力が抜けて、また少しだけ憂鬱になってしまいます)。

 

成田山新勝寺を奥に奥に行くと、占い師が店を連ねる一角があります。私は以前、そこでこれからについてを占ってもらったことがあります。好奇心を満たすためだけに、4千円を払いました。占い師さんが座るカウンターと、客用の椅子のためのスペースしかない店の中に入ると、優しそうな雰囲気の年配の女性が私をじっと見つめました。そして、姓名や生年月日などを聞かれたので答えると、

「あなた、仕事に執着しているね。仕事を軸に毎日を生きている」

と、いきなり言われました。

それは、あながち間違いではありませんでした。

 

私は仕事が大好きです。今の業界のことをもっと知りたいし、なれるならプロになりたい。それが私の願いです。私は基本的に、生きていたくありません。本当は誰とも会いたくないし、何もしたくありません。でも、仕事があるからこそ、そして仕事が大好きだからこそ生きているし、職場の人ともくだらない雑談をするし、日々を頑張ります。

 

占い師さんは、できることをただするだけだ、とも言いました。今、あなたにできることをする。そうすれば、自然に大成する。そう言ってくれました。私は占いが嫌いではないので、いつもこの言葉を思い出しては、頑張っています。