特別休暇の日

12月3日、今日は土曜日です。普段、私はほとんど土曜日は仕事です。そして、いつもよりちょっと忙しいことが多いです。ですが、今日は新型コロナワクチン接種にともなう特別休暇を取っていて、金曜日から久しぶりの連休です。

 

とはいえ、私は昨日ワクチンを打ったばかりで、身体はちょっとだけ重いし、何より左腕全体が痛くて痛くて仕方がありません。出掛けたり、何か作業をしたり、勉強をしたりする気力はありません。

 

こういう日、私はお日さまの出ている頃からお酒が飲みたくなります。それも、「たったひとりで、ゆっくりと」というのが大切です。さっそく、近くのコンビニで缶のレモンサワーを3本を買ってきて、すぐに開けました。

 

アルコールは、常に私を悩ませてきました。昨日の記事にも書いたように、私は刺激物を求めやすく、また依存しやすいのです。学生時代はまさに浴びるように毎晩飲んでいました。今は働きだして、飲む量は激減しましたし、定期的に休肝日も設けています。意外にも、肝臓の数値も低い値をキープしています。でも、いまだに辛い気持ちをアルコールで薄めたいなと思う夜はたくさんあります。

 

アルコールに頼って辛い気持ちを忘れようとしたり、手っ取り早く寝ようとしたりするのは、問題の根本的な解決には全くならないということは、痛いほど分かっています。それでも、刹那的な快楽であればあるほど、私は求めてしまいます。これも特性のひとつなのかもしれませんが、ただ単に私が愚かなだけなのでしょう。

 

酔うと寂しくなります。誰かの声を聞いていたい気持ちになります。こういうとき、気軽に電話やメッセージのやりとりなどができる友人や知人は、私にはいません。数年前までは何人かいましたが、全て自分から関係を絶ってしまいました。そのこと自体に後悔はしていませんが、やはり寂しいな、孤独だなと感じるときは頻繁にあり、でもどうしようもできないので、こういうときは何か別のことをして誤魔化すほかありません。なので、この文章を書いたり、YouTubeでいろんな動画を観たりして、ただ時が過ぎていく感覚と、アルコールが脳に染みていく感覚を感じていました。

 

そんなことをしていたら、ふと、大学時代に非常にお世話になった先生に連絡をしてみたくなりました。大学時代は、いろんな先生方にご迷惑をお掛けしました。この先生にも、目の前で起きていることが現実なのか妄想なのか分からなくなっているときに、しつこく連絡してしまい、距離を取られたことがあります。なので、それ以降はあまり関わってこなかったのですが、ある日突然私が連絡をしたらどう反応するのだろう、となんだか興味が湧いてしまって、私は半ば酔った勢いで連絡を入れました。「既読」の文字が表示されてから、返事が返ってくるまで、ずいぶん時間がかかりました。

 

夜になると、とても親切で、でも優しすぎない返事が先生から返ってきました。私は「仕事のことで相談がある」と切り出したのですが、その先生は自分のしている研究が佳境に入り、毎日とても忙しくしていること、キャンパスに来てくれればいつでもお話を聞けるということを、丁寧に伝えてくれました。そして、私が顔を出せば、きっと他の先生も喜ぶだろう、とも伝えてくれました。

 

私はとても嬉しくなりました。少しだけ、先生たちに会いたくなりました。でも同時に、「研究で忙しい人に、くだらない連絡をして邪魔をしてしまった。申し訳ない」とも思いました。私はいつも、物事の本質を目では捉えていながら、その存在を無視してしまいます。そして、大して重要ではない表面的なものばかりに囚われてしまうのです。だから、嬉しかった気持ちよりも、申し訳ないと思った気持ちの方が私をおおいこんでしまって、私は「お忙しいところに大変失礼しました、ありがとうございました」と返信して、しばらくした後にその先生の連絡先を消去しました。私はいつも、持続的な人間関係を構築することができません。こんなことの繰り返しなのです。この夜は、このまま横になりました。