新たな生活が始まりました

7月も中旬に入りました。私はというと、仕事で異動がありました。また新たな環境で、ゼロからのスタートです。まさに今、新しい生活をつくりあげていくことに奮闘している最中です。

 

そのため、今までの場所で関わってきた子どもたちとは、いったんお別れとなりました。彼らには『今日でお別れだよ』とは伝えなかったので、最後の日は、いつもと何も変わらない一日でした。でも、それが私の理想です。私のことは忘れてしまって、私が支援したことで彼らの生活にプラスになったことだけが、ずっと残っていてくれれば何よりです。

 

私が異動になったのは、新しい事業にお誘いがあったからです。誘ってくれたのは、私がこの会社に入社したてのときにお世話になったとある方です。あなたが退職するのはもったいない、そう言ってくれました。私はこの方を非常に信頼しています。この人と働けるなら、そう思って、勇気を出して新しい環境に飛び込むことにしたのでした。

 

新たな職場では、仕事が増え、頼られることも多くなってきました。仕事の責任が、前よりも大きくなりました。

 

職場では、私はある意味孤独です。私は専門職ですが、ここは同じ職種の先輩がいない、いわゆる「一人職場」だからです。正解が見えないなかで、常に勉強の毎日。私たちは子どもたちの未来を変えていかねばなりません。彼らとの関わりは、いつもある種の戦いです。

 

でも、一人職場を経験して、人生で初めて『困難に挑戦することの楽しさ』を感じています。私はもともと怠惰なほうだし、運でここまで生きてきた部分もあるので、こんなに勉強すること、何かに挑戦することを楽しいと感じるなんて、思ってもみませんでした。もし先輩がいれば、私はすぐに「正解」を手にすることができたかもしれません。すぐに答えが返ってこない毎日に、不安がないとは言いません。しかし、それよりも『よし、やってやる』という気持ちの方が大きいです。日々、充実感を感じています。

 

さて、新しい職場では、新たな子どもたちとの出会いがありました。身体は小さいけれど、皆とても賢くて、たくましい子たちばかりです。彼らの成長の速さには毎度驚かされます。そんな彼らの人生の登場人物の一人になれたことを、心から誇りに思います。

 

気づけば夏本番。職場でも、先日プール開きをしました。流れる水に抱かれて、子どもたちはひたすらはしゃいでいました。彼らと、一度しか来ないこの夏を楽しんでいきたいと思っています。これからが、とても楽しみです。