とてもゆっくりした日

7月26日の水曜日は、仕事がお休みでした。私の住む地域もいよいよ梅雨明けが発表され、今日もまぶしい太陽の光が刺すように肌に当たっています。

 

私はもともと、「これをやりたい」と思ったことに関しては、寝る間を惜しんでとことん突き詰めてしまうところがあります。持病の双極性障害がひどかった頃は、本当に一睡もせず文章を書いたり、何かを作ったりしていました。きっと、もともとそういう「性質」なんだと思います。

 

経験上、夜に眠気が来なくなって、心がいつも「そわそわ」しだすと、これは躁病相の出現の合図です。最近、新しい事業が始まり、やるべき仕事が増えたのをきっかけに、深夜まで机に向かう日々が続いていました。それも、脳みそが高速で回転している感覚があって、いつまでやっても疲れないのです。これはまずいな、と思いながらも、勉強や仕事の手が止まらずにいました。

 

そこで、今日は一日、思い切って仕事や勉強から離れてみることにしました。私の頭の中は常にいろんな「考えごと」でぎっしりですが、今日ばかりは子どもたちのことも、これからのことも、何もかも忘れてゆっくりしようと決めました。

 

朝は、通いすぎて既に顔を覚えられているガソリンスタンドに行って、愛車の給油をしました。スタンドのお兄さんは、私の顔を見て『最近来なかったから心配してたよ』と笑い、車の窓をきれいに拭いてくれました。他愛のない話をして、料金を支払うと、いつもありがとう、とタオルをくれました。またお願いします、とスタンドを出ました。

 

帰宅したあとは、クーラーの効いた部屋でラジオを聴いていました。たまたまつけたNHKラジオには、ピンクレディの伊藤蘭さんが出演していました。彼女のハリのある声や、ピンクレディの名曲を聴きながら、クーラー、気持ちいいなあ、と思っていました。

 


そのあとは、親戚や祖母に顔を出しました。もう高齢だし、この暑さなので、ちょっと心配だったのです。みんな元気そうでなによりでした。本当に取るに足らない世間話をして別れました。ふと空を見上げてみると、雲ひとつない青が、ずっと広がっていました。

 


そして、今日のメインイベントです。お昼ご飯のあと、ちょっとゆっくりしてから、大好きな銭湯に向かいました。私は赤ん坊の頃からの、筋金入りのお風呂好きなのです。サウナの後に飛び込む水風呂、外気浴のなんとも言えない爽快感、そしてお湯に包まれるあの感覚ーーー久しぶりにゆっくりお風呂で癒されることができました。

 


そんなこんなで、このお休みは、仕事にはいっさい手を触れず、心ゆくまでゆっくりと過ごすことができました。もともと仕事が好きなので、こうして何もしないでいるとどこからか焦燥感がじわじわと湧いてくるのですが、今日ばかりはすっかり楽しみました。こんな休日も悪くないですね。