デパートに行った日

5月6日の土曜日は、有給休暇のため仕事がお休みでした。仕事づくめの連休でしたが、2日だけのちょっとしたゴールデンウイークとなりました。

 


今日は雨の予報でしたが、すっかり空は晴れ模様。久々に、大好きな場所へ出かけようと思いました。そう、デパートです。

 


デパートがとても好きです。特に日用雑貨のフロアが好き。花柄のお皿、江戸切子が美しい花瓶、ガラスでできたイヤリング、ふかふかのタオル。デザインが良く、洗練されたものたちを眺めていると、うきうきとしてくる。こういうものたちを生活に取り込むと、淡白な生活行為が特別なものになっていく。特別な生活は、絶望だらけの人生を、ほんの少しだけ彩ってくれる。

 


もうひとつ、格別に好きな場所。そう、なんといっても「デパ地下」!たぶん、どんなテーマパークよりも、どんな綺麗な場所よりも、ここは楽しい(ちょっと言いすぎたかも)。ここにある食べ物たちは、デパ地下にあるというだけで、きらきら輝いてみえる。ああ、ここに住みたい。

 


今日、デパ地下で買ったもの。「とらや」の羊羹、小さいサイズが5本入り。人差し指くらいのサイズで、1個200円とかするから本当に高級だ。あと、「崎陽軒」のしゅうまい、15個入り。真空パックに入っているから、長く持つ。あと、抹茶カヌレ。外はカリカリ、中はしっとり抹茶クリームで最高でした。

 


嬉しいことがありました。とあるデリカテッセンのお店で、「蟹といくらの茶碗蒸し」というものが売っていて、それがとてもとてもお気に入りだったのだけど、最近ぱったりと見かけなくなったので、がっかりしていました。ところが、今日、やっと見つけたのです!聞いたところ、これは夏季限定の商品とのこと。久しぶりに食べたそのお味は、やっぱり卵がなめらかで、いくらがプチッとはじけて本当に美味でした。ここ最近で、いちばん嬉しい出来事かも。

 


お昼は、ちょっと贅沢して焼肉を食べました。こよなく冷麺を愛している、いわば「冷麺ラバー」の私なのですが、ここの冷麺は麺がゴムのようで(これは冷麺にとって、最高の褒め言葉です)、薄切りのりんごとキムチがよいアクセントとなって美味しかったです。お肉も柔らかく、大満足のランチでした。

 


「生活」というものを営んでいくのが、ちょっと苦手です。それ自体は単純なことなのに、でも、とても難しい。それに、人間として生きている以上、生活の営みからは絶対に逃れられない。営むことを辞めれば、それは死んだようなものである。そんな私の毎日を、ちょっとだけ生き生きとさせてくれる、デパート。次はいつ行こうかなあ。